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ぼたんえびの雑記

クラシック音楽を中心に適当な事をだべるサイトです。どうか気軽にお読みくださいm(_ _)m

ネルソンスとボストン響のショスタコーヴィチ

CD ショスタコーヴィチ

元々は交響曲選集の予定でレコーディングを開始したものの、交響曲全集となる事が決定したネルソンス&ボストン交響楽団によるショスタコーヴィチ

 

10番の録音から始まり、現在5、8、9番の録音も2枚組で発売された。

両方ともとても良いCDだ。演奏もそうななのだが、録音が素晴らしく良い。CDでこの音質ならSACDいらないじゃないか?もはや生演奏と遜色ない。これほどまでに現代の録音技術は高いものなのか、恐ろしい限りである。

 

それに、良い意味で普通の純音楽的なショスタコーヴィチ演奏だ。

ショスタコーヴィチを直接知る人間達が作り上げてきた、同じ暗い時代の空気を吸ったことによる共感から生まれた戦慄のモノクロ映像。

言うなれば映画シンドラーのリストを見ているような気分だったのだが、(※シンドラーのリストは最近の映画であり、モノクロ映像は演出!)ネルソンス監督ボストン交響楽団主演によるカラー映画ショスタコーヴィチの出現によって親しみやすさがグッと増した。

 

作曲家本人を知らない世代だからこその客観性を持ち、現代音楽からやっとクラシック音楽になった感がある。オーケストラの豊かで暖かい響きが落ち着いた演奏の助けになっているのかな?

 ボストン響木管楽器ゲロ上手い

 

それにしても…ショスタコーヴィチはどうしてこうも同じような解釈の演奏ばかりが生まれてきたのか、中途半端にうすら寒い演奏を聴かされるとさすがにつまらなくて耐えられない。

最近のパーヴォ・ヤルヴィ&シンシナティゲルギエフ&マリインスキー劇場のオケもまだ今までの演奏解釈の延長線上で、ネルソンスほどの叙情性を持ち得ていないように思う。ショスタコーヴィチが影響を受けたマーラーなんて地味なのからド派手なのまで演奏の多様性があるのに。

 

ショスタコーヴィチも没後100年あたりになれば状況は変わっているのかな?ネルソンス盤はその試金石となるのだろうか。