読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼたんえびの雑記

クラシック音楽を中心に適当な事をだべるサイトです。どうか気軽にお読みくださいm(_ _)m

ブルックナー

作曲家 ブルックナー

 世間の人々曰く…長い、退屈、難解、ネクラ、ダサい…(ロリコン)

これほどまでの悪評があるにもかかわらず今もなお信者を生み出す摩訶不思議な作曲家、それがアントン・ブルックナー(1824〜1896)である。

 

ここ最近も、よりによってブル5にはまってしまった中学生を発見しドン引きした次第であるが、何を隠そうワタクシも彼の魅力にどっぷりとつかってしまった人間の一人である。

 

最初は御多分に洩れず、この作曲家には退屈な印象しかなく、金管楽器が活躍するという理由で我慢をして聞いていたところ、

ある日突然目覚めたのである。

 それは中学生時代に図書館で偶然借りたクナッパーツブッシュミュンヘンフィルの、あの有名な第8交響曲の演奏の4楽章を聴いてからであるが、

 

突然のゲネラルパウゼの静寂

⬇︎

息を飲む

⬇︎

宇宙的スケールの音楽の解放

⬇︎

脳汁ブシャーッ(^o^)

 

実はこのゲネラルパウゼは楽譜を改変していて元々そのような指定は無い箇所だったのだが、イチコロにやられた~_~;

 

その後はひたすら聴き漁ったが、私のブルックナー開眼のキッカケが、最近亡くなった某有名な音楽評論家とほぼ一緒(彼は3楽章を聴いている時に目覚めちゃった模様)であることを知り、彼の勧める演奏を集めたりもしたが、私の変人性故に?彼の趣味とは結構異なっていた…特に気にはしなかったが。

 

ブルックナーの醍醐味とは、なんといってもその特異な響きにある。調性はあることにはあるのだが、わずか数小説の間に3度も4度も転調することがよくある。(コードの分析なんて時間がいくらあっても足りない。私はオススメしかねる。)とにかく明確ではない和声進行が延々と続く者だから、聴いているものとしてはなんとも言えない浮遊感に包まれて、心地よくなっていく。これはもはや麻薬だ。

 

この響きの浮遊感については、ワーグナーにも見受けられるものであり、事実ブルックナーワーグナーに心酔していたのであるが、決定的に異なるのが金管楽器を中心とした剛骨なフォルテシモである。宗教的、宇宙的と称されるのも無理はない、神が降臨するかのごとき途方もないスケールで音楽が奏でられるのである。全体的に退屈な音楽が続くのは来るべきクライマックスの法悦のためにあるのだと言っても過言ではない。

 

日本では脇役であるブルックナーだが、

クラシック総本山たるヨーロッパでは、ベートーヴェン以降最大の交響曲作曲家といえば彼の名が挙がることが多いのだ。

マーラーでもブラームスでもなく!

意外や意外、ブルックナークラシック音楽メインストリートなのである。こうなったらみんな聴くしかない!でしょ?

実はブルックナー結構聴きやすいと思う。理由は3つある。

 

第1に、彼の音楽と言えばほぼ交響曲。ミサ曲や宗教曲もあるが、コアなファンでも手付かずが多いのが現状であるし、第5は良くも悪くもブルックナーらしさがありすぎて取っ付き難く、第6は何故か軽視され、初期の交響曲00〜2番もなぜか軽視されるので交響曲の中でも数曲を聴きかじれば既に立派なブルックナーファンなのである。

まずは第4、第7。慣れたら第8、第9を。

これらが聴ければ充分なのだが、次に第5、第3も。ここまで来ればブルックナー関連の会話には困らないことを保証しよう。

 

第2に、ブルックナーは同じ曲を何度も書き続けたと言われるほどに曲の作りは割ワンパターンということにある。曲の開始は基本的に弦のトレモロ、コラールの頻出、ゲネラルパウゼの多用、オルガンのオルゲンプンクトをかたどったティンパニの長大なトレモロなど…

 

第3に、宇宙を表現したとか、神がどうとか言われるが、基本的にストーリー性を考慮する必要が皆無なので、頭すっからかんにして千変万化する美しい響きに身を任せれば良く、日本人にとって苦しむことになるオペラやミサ曲においての言語の壁もなく、古典派や初期ロマン派のように形式や和声の知識があって初めて本当の凄さがわかるような音楽でもない。

 極論だが、バカでも聴けると思って気軽に接すれば、ブルックナーを聴くのにさほど苦労はしないと思うがいかがだろうか?

 

あとは聴くべき録音だが、個人的にちゃんとした演奏と認定するにはいくつか条件がある。

 

・テンポをいじりすぎない、悠々迫らぬ演奏

・オケ(特に金管楽器)の水準が高いこと

・録音状態と使用する楽譜がまともであること

 私のブルックナー開眼のキッカケのクナッパーツブッシュは楽譜の問題でアウト笑

 

全集をポンと買って聴くという方には

ハイティンク&RCO

or

カラヤン&BPh

これらのどちらかを所有していれば、ブルックナーに対して誤解を招く心配もなく、他の演奏にも手が伸びるだろう と思いたい。

音色としては剛のカラヤン、柔のハイティンクといったところか。演奏自体はどちらも流れが良く聴きやすいが、カラヤンはちょっとうるさいと感じるかも。

本音を言えばヴァント&WDRも良いのだが、あまりにゴツい演奏で、ブルックナー像がねじまがる可能性ありなので…玄人向きか。

 

全集にこだわらなければ、7〜9番を録音しているジュリーニ&WPhが個人的イチオシ。音はしなやかなのに全体のプロポーションガッチリしているという謎の演奏で、中でも9番は録音状態も加味して特に素晴らしい。

ウィーンフィル金管の音程はアバウトだが(苦笑)

同じウィーンフィルなら音も構成もよりガッチリしたベームとの演奏もあり。(4、7、8番)

 

ヴァントNDRとの組み合わせが1番ヴァントの意図が伝わる。ミュンヘンフィルとの9番だけは例外中の例外。

 

ここ最近だとバレンボイムシュターツカペレ・ベルリンと3度目の全集を出したがこちらもオススメ。最新録音なので音質は良い。テンポは結構動くので私の思い描く「ちゃんとした演奏」からは少し外れ気味だが、テンポの動きも自然に聴こえるし、これほどまでにカッコ良い演奏は現在バレンボイム以外にはできない気もする。

 

チェリビダッケ&MPOブルックナー奥の院(3〜9番他)。あまりに個性的であるために「ちゃんとして」ないし、万人向けではないのだが、私は大好きである~_~;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広告を非表示にする